妄想E
この光沢が男を狂わせるのだろうか?
リィナは天井を見上げながら、
小さな胸に顔を埋めるご主人様の頭を撫でてやった。
リィナはヘルメットこそ着けていないものの、
首から下を包んだ青いノーマルスーツが、
幼いホディラインを浮き上がらせていた。
それを組み敷いた全裸のグレミーが、
怒張した牡の証をスーツに擦り付けている。
もう幾度も射精したのか、
スーツのあちこちを飛び散った粘液が白く染め、
部屋の中に栗の花の匂いが漂っていた。
息を荒げるグレミーとは対照的にリィナには落ち着いていた。
スーツ越しに胸や尻を撫でられたところで感じることはなく、
何もしなくても勝手にグレミーが果ててくれるのだ。
もうダッチワイフにスーツを着せればいいのではないかと思うのだが、
リィナを汚すことに悦びを感じているのだろう。
匂いも味もしないのにスーツの脇を舐め始めたグレミーに、
リィナは憐れみと慈愛の混じった眼差しを向けた。
グレミーは知るまい、
この瞬間にリィナの蕾が甘露なる黄金水を滴らせたことを。
もちろんスーツ内のトイレパックに吸収されるのだが、
行為中に放尿されていることに気付かず、
愛し合っていると思い込んでいる間抜けな坊ちゃんであった。