ノムさん 確執説の一茂について激白

一茂は1987年、ヤクルトにドラフトで1位指名され、入団。野村氏が90年に
監督に就任すると、出場機会が激減。93年、父・長嶋茂雄氏が監督を務めていた
巨人に移籍した。

野村氏は「長い間、監督やったけど、後にも先にもこういうタイプはいない。
いい思い出がないんだ。あんだけ大きな身体して、怖がり。腰を引き引き
バッティングするから、せっかくいいもの持ってるんだけど、花開かない。
練習ではすごいんだよ。いいもの持ってる。試合では……。ドラフト1位だよ。
なんとかしたいと思うよ」と振り返った。

一茂は「(打撃フォームの)軸の問題では」というが、野村氏には「腰を引き」
ボールを怖がっているように見えたという。指導法に悩み、日米野球の時、
メジャー側の監督に「非常にボールを怖がる選手がいるんだけど、どういう風に
指導したらいいか?」と質問しに行ったという。

しかし米監督は「バイバイ」と一言。「教えようがない」と言われたという。
「選手育成ってのが監督の大きな仕事なんだけど、もう、どうしようもないから。
球団の社長と相談して、『オヤジの元へやるのが一番じゃないですか』」と
野村氏から提案。「無償で巨人へトレード」させたことを明かした。