『なぜ、鶴田に軍配を上げたのか?』/金沢克彦
***** 引用はじめ *****
「長州力を25年以上取材してきた僕としては長州力と言いたいところですが、結論は非情です。(強いのは)ジャンボ鶴田です」
(中略)
あの60分の闘いから19年の歳月を経て、長州は鶴田戦をこう振り返っている。

GK  鶴田さんと一度だけシングルマッチを闘って、60分時間切れのドローに終わったのが、貴重というか…。
長州 あれは俺の負けですよ、うん。俺の負けです。
GK  えっ、負けですか? どういう面でそう思うんですか?
長州 やっぱりジャンボのスタイルを崩せなかった。そして自分のスタイルで出来なかったっていうことでしょうね。
    だからやっぱりジャンボの凄いところは、それをさせなかったっていうところでしょう。
    だから自分の場合で言えば、そこに持ち込めなかったっていうのは、やっぱり俺の負けですよ。
GK  それは1回きりでよかったんですかね?
    長州さんの中で「もう一丁!」というのはなかった?
長州 いやあ、1回だからそういうのって残るんじゃないの。
    何回もやったら残らないでしょ。
GK  ああ、1回きりだからこそ心に刻まれていると。
長州 うん、刻まれているよね。
    時間切れの引き分けだけど、あれは俺の負けですよ。

鶴田戦は自分の負け。長州本人が認めたのだから、結論は「鶴田のほうが強い」となるわけだが、もちろん、それだけが理由ではない。
このインタビューを行なった時点で、すでに長州は最盛期を過ぎた自分を自覚していたし、ジャンボさんは1999年、鬼籍に入っている。
そういう時期、状況だからこそ、意地を張る必要もなく試合を冷静に受け止められる長州もいたわけだ。
***** 引用終わり *****
https://ameblo.jp/gk-kanazawa/entry-11631203340.html