寺西は対戦相手は皆、プロレスが巧いことは認める一方で
巧いからやりやすいって人と硬くてやりにくいって人にけっこう分かれる
家族や海外嫌いあったとはいえ海外修行も頑なに断ってたわけで
吉原さんからしても人間性やレスラーとしての技量は評価する一方で
上の人間の立場からすると決して扱いやすいタイプではなかったと思う

「俺は日本で力付けて俺の仕事きっちりやれればいい」と本人は思ってても
上の人間からすれば海外修行で箔付けて大々的に売り出し
〜客をもっと呼べる存在になってくれなきゃってのが本音だろうし
なまじそれができるだけのレスラーとしての技量(スター性はともかくw)はあることを
周りも本人もわかってる分、いっそう扱い難しかったのでは

寺西自身、後に「俺は新日の方が良かった」って言ってるし
その辺の特に表に出さなくともなんとなく伝わるノラなさ加減と
でも仕事は仕事で人並み以上にきっちりできる
しかも国際時代とは違って全日マットでは外様なわけで
そういう寺西の上の人間からの扱い辛さみたいなのを
馬場も自分とこの選手にしたことで吉原さん以上に感じてたのでは?

逆にいうと団体対抗とかジャパン軍(国際軍団)殴り込みとかで
外から来た相手としての寺西は
馬場にしろ猪木新間にしろ
ファンやメディアの一般的評価以上に
上の人間から見るとデキるいい選手だったんだと思う