>>749
「全日本の契約書はただの紙切れ」と谷津は言い放ったが、馬場は違約金を求めSWSを訴える。
「契約期間中に離脱して他団体のリングに上がれば違約金は見込み年収の5倍」が裁判所にて認められた。
正直私もこの内容はありえないと思うが、全日本の契約書の効力が正式に認められた。

当初から全日本離脱組の違約金はSが負担することが決まっていた。
ただ谷津はこの裁判時にはSを離脱していたため、自分で違約金を払う必要があった。
東京地検で谷津が馬場に対して必死だったのはこのため。

S崩壊の直接の引き金を引いたのが谷津。
92年5月に突然天龍体制への不満を訴え引退を表明した。
谷津はこれをSから手を引きたがっていた田中に依頼されたと言っている。
田中が亡き以上本当のところは分からないが、大きな謎を残したクーデター騒動であった。

プロレス団体でS以上に待遇や環境が恵まれていた団体は、以前にも以後にもない。
当初5年契約であったのに反天龍派は自ら団体を潰してしまった。
ただ、これこそがプロレスラーに本来備わっている業なのであろう。

ぜひ谷津には死ぬ前に、本当に素直になって自叙伝(暴露本)を書いてほしいと願うばかりである。