【ネクストスター東日本・出走馬概要】
ギガース
前述したニューイヤーカップの覇者。前走の雲取賞は見せ場なく7着に敗れたが、左回りに戻り、距離短縮となる今回は、相手関係も楽になるだけに巻き返しが期待される。ただし、左回りではあるがコーナーがキツい川崎での出走は今回が初めてとなり、経験がある地元・船橋や、重賞勝ちを決めた浦和と同様の走りができるかどうか見極めたいところだ。

スノーシュー
レベルの高い道営・ホッカイドウ競馬でデビューし、川崎で連勝して、この舞台に駒を進めてきた。門別から遠征で参戦した昨年の鎌倉記念(6着)時とは異なり、川崎の水に慣れた今回は重賞でも有力視すべきではないだろうか。

チャダルクン
左回りが初めてとなる点は気になるが、所属する大井で連勝中の勢いには警戒が必要だ。逃げに拘るタイプではないが、1200m戦での勝ち星もあり、小回りコース向きのスピードも兼ね備えているだけに、押し切って勝利しても何ら不思議はない。

シナノスマイル
スピードという点では、ワンターンの川崎900m戦で昨年3連勝した経験を持つこの馬にも警戒しておきたい。大外枠を引いた点をどう考えるかが馬券検討上のポイントとなりそうだが、先手を奪うことが出来れば、非常に不気味な存在となりそうだ。

上記4頭以外では、ニューイヤーカップ2着のクルマトラサンが距離短縮となるだけに、強敵相手だった前走(雲取賞13着)を参考外と考えれば、軽視はできない。同じくニューイヤーカップで3着だったライゾマティクスも、川崎では鎌倉記念で2着という実績があるだけに、前走(雲取賞8着)からの巻き返しも十分に期待できそうだ。

(文・菅野一郎)