>>957
形成権を訴訟上行使する場合、私法行為と訴訟行為が問題なるのは
知ってるよね?
いわゆる新併存説に立つと、私法行為と訴訟行為の両側面があるが、
訴訟行為の効力が失われれば、私法行為が撤回されたとみることになる。

相殺の抗弁が時期に後れた攻撃防御方法とされると訴訟上の効力が
生じないが、私法上の効果も生じないことになる。
つまり、相殺による債権の消滅効が生じないことになる。

これに対し、旧併存説に立つと、訴訟上の抗弁は認められないが、
実体法上相殺により訴訟外で債権は消滅することになる。