「軍事権のカテゴリカルな消去」は、憲法学者・木村草太教授の誇るオリジナルな学説だ。
着想は、石川健治・東京大学法学部教授の言説から得ているようだ。

だが石川教授の論説は、思想的な概念を使いながら色々と評論しているだけだ。
とても真面目な憲法学説を展開するものには見えない(石川健治「軍隊と憲法」水島朝穂『立憲的ダイナミズム』[2014年]所収、
石川健治「前衛への衝迫と正統からの離脱」[1997年])。