A内閣は、医療費の削減と労働者の働き方改革を重要な政策課題として掲げ、財政収支の
バランスを図るべく消費税を中心とする増税法案を閣議決定して国会に提出しようとした。しかし、
党内外から、公務員の人員や給与の削減、および無駄な支出の見直しを先に解決してから増税
すべきだという反対の声が上がり、政権運営が行き詰った。A内閣総理大臣は、消費税を中心と
する増税の是非を国民に問うため、衆議院の解散を決意し、臨時閣議に諮ったが、解散に反対
する閣僚もいたため、やむなく多数決によって解散を決定し衆議院を解散した。
この場合の憲法上の問題点を挙げて、あなたの考えを述べなさい。