司法試験の受験生は基本書を読めとよく言われる。
基本書とはいわば教科書のことであり、法律の勉強をするなら教科書を読むのは当然と言える。
だがこの基本書なるもの、分かりにくいのなんのったらありゃーしない。
1つの文章にいろんな概念が凝縮されており、また論理が飛んでいるところもあったりする。
そんなこと当然知ってるよね?という具合にである。
とにかく基本書の中身や判例の意味をしっかりと正確に理解できている人が少ないとよく言われる。
法務省の司法試験の採点者の採点実感にもそのように書かれている。
しかし基本書や判例をしっかり読みこなし、自分のモノに出来ている人が少ないという現状がある。
基本書や判例をよく読んだと言っている人もほとんどが字ズラだけを追って理解した気分になっている人が多い。
なぜここまで基本書というシロモノは分かりにくいのか?法律に限らず、政治学や経済学、哲学にいたるまで本当に理解しにくい本が多すぎる。
もっと読者に分かりやすく理解しやすい本がなぜ出ないのか?
本当に不思議である。難しい本があるのは別にいいのだが、理解しやすい本が本当に少なすぎる。
これって何か他に政策的な暗黙の理由があるんじゃないか思うのだけど?