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社会
2015年6月25日 18時34分



法科大学院の学生募集を停止 中京大、16年度から



 中京大(名古屋市昭和区)は25日、法科大学院の学生募集を2016年度から停止すると発表した。

入学者の減少が進んでおり、今年は定員のわずか2割の4人にまで落ち込んでいた。在学生の修了後、廃止する。

 法科大学院制度は04年度に創設され、修了が司法試験の受験資格とされた。中京大では同年度、定員30人に
対して38人が入学。しかし、法科大学院を経ずに、司法試験の受験資格を得ることが可能になる予備試験が11年に導入されたのを機に、入学者が激減した。

 法科大学院は04年から2年間で、全国74大学が開設したが、中京大を含む29大学が募集の停止を決めている。一方で
予備試験の受験者は11年の約6400人から、昨年度は1万人を超えた。

 文部科学省は15年度から、司法試験の合格者数などで実績の上がらない法科大学院への補助金を削減。中部地方では、
信州大(長野県松本市)が15年度から募集を停止した。愛知学院大(愛知県日進市)は16年度から取りやめる。

(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2015062590183301.html