スーファミはPCM音源だからわかりやすく言えば「録音(サンプリング)した音」しか使えない
だから原音(ソース)の品質が悪ければノイズが入ったり音が籠って聞こえたりすることもある
サンプリング周波数が32kHzなので高音域の伸びが悪く
質の悪いMP3(64kbpsくらい)みたいなものだと思えば良い

生音という意味では人の声も含めどんな音でも利用可能だが
そうなった時点でチップチューン的(いわゆるピコピコ音)なゲーム音楽の魅力は完全に失われることになる
現在まで続くPCM音源としては最も品質が悪いという見方もできるわけで
スーファミの音はあくまで当時としては画期的であったというだけのことで
思い出補正が強く働いて実際には音質は悪くても「良かった」と記憶しているユーザーは多いのだろう

サウンドチップが楽器そのものであったSFC以前のゲーム機やFM音源を搭載したPCの方が音が良いのは当然と言える
それらは目の前で楽器を演奏するライブを聴いているようなものであるとするなら
SFCは安いMP3プレーヤーで聴く録音された音にすぎない
実際に体験したことがある人ならわかると思うがライブと録音の差は圧倒的だからな
SFCの音楽の印象が薄いのはそういうことが原因でもある