発泡スチロールを足に、緑のプールへと足を踏み出す高山君。
少しの間、水面を片足でチャパチャパとやっていたが、やがて意を決したように踏み込んだ。

「にんじゅt、、、」

何やら言おうとしたが、沈んだ。

俺たちは助けるのが面倒なのと濡れるのが嫌なので眺めていたらほどなくして上がってきた。
ハットリくん、一機死んだな。

「やっぱ忍者への道はほど遠いかぁ、、、」
そういって高山君は緑色に染まったジャージを絞りながらクシャミをした。

今思うと高山くん、ほど遠いも何も一歩すら近づいてなかったよ。