砂利敷きの敷地内にゴロゴロ転がる石ころ。
そこを劣化したドラム缶(謎の中身入り)が勢いよく転がるのだ。
とがった小石の上に乗り上げた瞬間、ドラム缶に穴が空いた。

その穴から真っ黒な液体が飛び散る。
…どうやら燃料用重油のような物が残っていたらしい。

飛び越える直前に穴が空いたため、勢いよく縦一文字に重油を浴びる高山君。
ちょっと格好良かった。スーパーカーみたいなその模様が。

2個目のドラム缶は立ちつくした高山君の膝付近にクリーンヒット。
痛いやら黒いやらで呆然とする高山君の目には涙が光っていた。

まるでタイムアップになったメトロクロスのランナーのようだ。マジでリアル。

こうして「メトロクロスのランナーが必死に走る理由」の片鱗を僕たちは現実世界で理解した。