高山君の本気メタルブレードをついに目にする事となった。
大きく振りかぶって目を閉じた。
精神集中のつもりだろう。
もし目の前にロックマンがいたら体力半分は持って行かれるくらいの時間が過ぎた。

「ほりゃ!」

全身のバネを惜しみなく使って投げる高山君。
すごい勢いで、、、

…コンクリート製の焼却炉に当たった。

全力で投げたメタルブレードはそのまま跳ね返り、高山君の足元に飛ぶ。
落下点はズック靴の甲だった。

「いってぇぇぇぇぇぇぇ!」

高山君はそういうと一気に靴を脱いだ。
靴下まで穴が開き、血がにじんでいた。
買ったばかりの靴にも穴が開いた。

「何故ワイリーステージのメタルマンはメタルブレードで大ダメージを喰らうのか?」という疑問が
一気に氷解したような気がした。
そりゃ痛いよな、あれじゃ。