「同じ恋をしていても、
素敵な殿方からこんなに愛されているなんて、
幸せな方もいらっしゃるものだと思いましたわ……
京で生まれ育ったわたくしが鄙の地に行くのは最初は不安でしたけれど、
実際お会いしましたら、
殿が夢中になられるのも当然の素晴らしいお方で、
そのようなお方にお仕えできてわたくしは幸せです」
と明石を絶賛しまくっていたね
春の訪れを待って花も鳥も虫も耐え忍ぶ冬に準えられているだけあって
明石は(両親の教育もあったけれど)我慢強くて控え目と言う本人の資質と性格のおかげで幸せになれた人だと思う
何故か玉鬘物語の中では「夕顔さまがご存命であれば、
明石とかいう方よりも奥様が殿のご寵愛を得ていたというものを」とディスられているけれど