現代画家・山口晃の手塚漫画評


「手塚先生も偉いかもしれないけど、その方式に人々がよってたかって乗っかったから彼がパイオニアになっただけなのです。」
「私にとってパイオニア的なものというのは「はあ」ぐらいな感じなんです(笑)。」

「ところで、僕は手塚先生の絵がどうも苦手でして。なんて言うんでしょう、
絵がリリカルに過ぎる。絵が匂いを放っているんです。思わずぱっと本を閉じてしまうくらい。生臭い。」

「あと手塚先生の絵は線が笑っているんです。あの線では描く物語も非常に限られると思います。
なのに、いろんな物語にあの線を使ってしまっていることが手塚漫画の一番問題のあるところだと僕は思います。」

「笑っている線っていうのは、おかしな話も描けないし、泣く話も描けない。」

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