あさきは、
今みたいに非研究者向けの平安時代や源氏物語の本が世に氾濫してる時代に描かれた作品じゃないから
突き詰めると矛盾が生じてしまう箇所はある
またあさきならではのドラマを作ってるところもある

例えば、原作では匂宮は東宮候補じゃなくて
「そういうこともあり得る身分だ(だからそれに相応しい扱いをする、あなたもそういう振るまいをしなさい)」
ってニュアンスで言われてるだけ
中君所生の若君は匂宮の初子として盛大に祝われ
今上から太刀を賜るなど孫王として正式に認知されてるけど
今上と明石の中宮に他に孫が居ないなんて話はない

そして、源氏本書いてる人の大多数は真っ先にあさき読んでるから、
あさきの解釈やアレンジに引きずられて原作準拠だとやや誤っていると思われる事を書いてる人も少なくない
千年前の常識は常識、原作は原作、あさきはあさきで読まないと色々とおかしなことになる