あと浮舟もわかる。二人の貴公子に愛されながらも内心見下され苦しい思いしたあげく自殺未遂するまでにいたった浮舟が
最後は迎えにきた薫の使者の弟に「ここには名も無い尼がいるばかりでございます」というシーンは宇治十帖でももっとも名場面だと思う
並の作家なら薫と結ばれハピエンにするあたりだよ。人生達観しまくってますというそぶりだった薫が俗世の道に囚われ苦しみ悲しみぬいた浮舟が最後に一人の人間として自我を見せるという対比がラストの美しさにつながってる