松田さんは書籍でこう書かれている

「正直にいって、当時の私は中国拳法の威力そのものについて深い理解があったわけではなく、
心の片隅には空手道に対する未練が残っていた。
しかし、直接の指導にあたってくれた蘇 c彰師範と起居を共にして技術を学び、
また蘇c彰師範が各大学やアメリカ軍兵士の指導に随行することにより、
八極拳の威力の恐ろしさをかい間見ることができた。
そして生涯をかけて学ぶに足り得る学問であるとの認識を得た。
短身瘠軀の蘇c彰師範が2メートル近い背丈の格闘技に長じたアメリカ兵の猛攻をものともせず、一瞬の間に倒したり、
野球用のバットで思い切り叩いても平気な防具の上から、
軽く打っただけで相手を昏倒させる場面を見て、本気で修行をする覚悟ができた。」