>>383

やっぱり、植野が世話係をしていたなら、佐原が立候補するのは変だと思うんです。
植野の記憶では、竹内先生に任された事になっているけど、佐原にイヤミを言った事と合わない。

あの時点で、植野 = 世話係の設定は作者の中に無かったのではないか?

作者は、無自覚的にだと思いますが、植野を「人のモノだと欲しくなる女」として書いていると思います。

佐原が西宮の世話係をすると、自分の方が前から世話係をさせられていたと記憶を捏造する。
西宮が石田を好きだと思うと、自分の方が先に石田を好きだったと思い込む。

浮かび上がってくるのは、どこか自信の無い人間像で、奇妙なリアリティーがあります。

他の登場人物と同じで植野の記憶は信用できない。