不二の筋肉や骨が立てる音って、常人よりも遥かに大きいだろうから、
宇水にとっては何から何まで丸わかりだろうな。

斎藤戦で、「まさかこの距離から攻撃は来ないだろう」というその裏をかかれて
負けた=単純にパワーやスピード、剣技の巧みさで負けたわけではない、
ことから考えても、純粋な斬り合い技術も、パワーもスピードもかなり高いはずだし。

動きが鈍いなら、力が弱いなら、技術レベルが低いなら、
どれほど明確に動きを読めたとしても、牙突を受け止めることはできないからな。
できたのは、それら三つが充分にハイレベルだから。