石ノ森章太郎が「JUN」という台詞のまったくない実験的な漫画を描いたら
手塚に「こんなものは邪道、漫画ではない」とこきおろされ、石ノ森章太郎はショックを受けて出版社に連載打ち切りを申し入れた

それ以前にも、手塚は初心者向けのマンガ入門みたいなものを描いていて、コワ割りや台詞の吹き出しとか基本をしっかり守りましょうと説いていて
石ノ森章太郎が見開き2ページまるごと1コマとして使うとか斬新なことをやっても
「これからデビューしようとする若い人は、こういうのは真似しちゃいけません」みたいに名指しで批判してた

「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木先生が手塚賞に準入選し、手塚治虫先生から表彰を受けたときのエピソード。荒木先生が東北出身だと聞いた手塚先生が
「東北出身者には漫画家が少ないからがんばってね。」」とコメント。
荒木先生は「いえ、あの、石ノ森章太郎先生がいますけど。」と言い返したら、手塚は「だからその程度しかいないんだって。」とコメント。
どうやら手塚先生は、石ノ森章太郎の斬新すぎるセンスに嫉妬していて、何かというと叩くことが多かったらしいですね。

「AKIRA」の大友克洋も、なにかの漫画賞の審査員手塚に「こんなものは邪道、漫画ではない」とこきおろされて心が折れてしまい、漫画家を廃業
アニメーション映画を制作ふるほうに転身してしまった
逆に、どうでもいいような新人には、「君の描いた漫画を読ませてもらった、とても面白かったよ」とベタ褒めしていたらしい