久々に読んだ、思い返せばかなり幼児期にこれ読んで人生初の漫画体験手塚体験はこれだったな

絵についていえば大友克洋寄りの書き込み絵なんだけど手塚先生の線の表現力でそこまで書き込みを必要としていないという
手塚の絵はズルい!と言いたくなる、あまりに説明しすぎてしまう線を描くね、いい絵だと思うけど
手塚先生本人は衰えていい絵が描けなくなって書き込みで誤魔化してる、ダメな絵だーとか言ってるねw

峠草平のキャラクターは結構な発明だと思う、狂言回しとしての回転力ととぼけた魅力は中々のものだw

一つの物語なのに複数のテーマを盛り込んだ重厚な構成でしかも読みやすいんだよね、最強だよね
まあアドルフに告ぐだけを描いたっていうなら、その作者は天才だ!で済むけど
手塚先生はまったく毛色の違う大傑作をいくつも描いてるから天才という形容では済まされないね
宇宙人ですよ