マグマ大使 [転載禁止]©2ch.net
マグマ大使がもし今の時代にぼくら昭和30年代生まれ世代に
見直されているとすれば忘れかけていた家族愛なのかも知れない。
そして友達との友情。
マグマ大使を怪獣映画の範疇で語るのは片手落ち。
基本的にSF、スペースファンタジーであり、昭和30年代生まれのぼくらが
小学校から下校途中の駄菓子屋さん、本屋さんそしてテレビで巡り会ったヒーローであり、
何より「手塚治虫」の大いなるアイコンなのだ。 >>7
>背中にナメクジ宇宙生物がくっついて
>地球の人間に侵略する、
>アチラのSFとかがヒントになってるらしい
ナメクジはハインラインの「人形使い」だけど、あれは人間をそのまま操るんで
人間もどきのように入れ替わるのはウインダムの「呪われた村」(映画「光る眼」の原作)
石森章太郎も「狂犬」でネタにしてる
ナメクジじゃなくてヒトデ型のが背中に張り付くのは手塚の別の短編であったね ×モルがマグマにとらわれて
◯モルがゴアにとらわれて >>51
いやいや、そんなところで興奮する小学生は異常 けどな、セックスの仕組みはワカラナイ子どもでも、
なにかしらモヤモヤ〜ッとするものはあるのだよ。
手塚・藤子両先生はそういう辺りをツツクのが上手い。
個人的に、オレは人間が石にされちゃう話にモヤモヤしていたな。
後年のBJや晩年のプライム・ローズにそういう描写がある。
手塚先生も好きだったのかも……。 ウルトラQカネゴンの巻カラー版があるのだな。
マグマ大使や赤影は制作時からカラーだったのか? なんとなく昔に観た記憶があるぜ。 3発の水爆の話しは、当時病気で結末の回を観られなくて最後どうなったのか
知らないんだ。どこかに全エピソードのあらすじを載せたサイトはないかな? マグマ大使といえばゴアゴンゴン。ゴンが二回つづくのがラスボスっぽい。
(なお、原作のゴアの実態もモンスター)。
怪獣図鑑に「マイナス273℃の冷凍光線を吐く」と記されていて、
なんだかハンパな数字だな、と小学生のオレは不思議に思った。
その後、絶対零度という知識を得て「なるほど」疑問が氷解した。 絶対零度なのに氷解するあたりが素晴らしい
あと怪獣の名前に「ゴン」に負けないほどよく使われる「ラ」だが
ラの2段重ね怪獣は残念ながらギララぐらいしか思いつかない。 >>62
>ギララぐらいしか思いつかない
ギララね。
先にデザインが発表されて、名前を募集していたんだよ。
小学校低学年のおいらも必死で考えた。
そのうち「ギララ」と決まった。
命名者は♪ギンギンギラギラ夕日が沈む、という童謡から思いついたそうだ。
映画は近所のガキどもと一緒に観に行った。
確か同時上映は九重佑三子の「銀のブーツ」。 このスレに煽られて、読み返してみたら
モルのロケット状態ってコカコーラの壜みたいだね。
あれは実写版でも真似るべきだったな。
わからない点が一つ。
ガムという名はスポンサーがロッテだからガムだと思っていた。
しかし、うしおそうじの著書を読むと、手塚治虫に頼み込んで、
『マグマ大使』の映像化権を勝ち取った話が出てくる。
「えっ、実写? 実写はどうも」と、渋る手塚を押し切った。
だとすると、その時点で少年画報の連載は進んでいたわけで、
ガムという名は偶然なんだろうか。 「ガス」はイメージ悪すぎるよね。スポンサーがガス会社ならともかくも。
本放送時の少年時代から、スポンサーに媚びてガムかえたと記憶しているよ。
子供が見る番組は、脇役的ではあるけれども、まもる君と同じ目線で話しの
できる視聴者対象と同じぐらいの年齢だった「ガム」は重要なキャラクター。
視聴者が感情移入できるのは主役の少年とガムの二人であり、マグマや
ゴアは、お面かぶった特撮姿だからな。モルはエロすぎる格好だし、アースは
まあ、鉄腕アトムの声優清水マリの父だったわけだが、最初と最後ぐらいに
しかあまり重要な役目をみせなかったし、それに少年からすればジジイの
ような感じで、。。。アースというのは当時、アース製薬というのがあって
殺虫剤のスプレーの会社の名前だなと子供のときは思ってたが、
他にも電気のアースをとるなどというのもあったが、地球という意味を
知ったのは英語を習ってからだった。 有難う。なるほど、連載の初出では「ガス」でしたか。
長年の疑問が解けました。うれしいでがす。 ハリスの旋風がハリス食品がスポンサーだとなんかで読んだな。 「ハリスの旋風」の前に「ハリス無段」というハリス提供の柔道マンガがありました。
確か、原作 梶原一騎/マンガ 吉田竜夫だったような。
ですからハリスは講談社の得意先でしょう。
「ハリスの旋風」二度目のアニメ化が「国松さまのお通りだい」。
ここでハリスはスポンサーから外れたんでしょうな。
石田国松が歌う♪ドンガ ドンガラガッタ のメロディが
新旧で微妙に違うんですよ。 あのころから、千葉てつやは一段下の奴に見るようになったよ ハリスっていう名前は、釣りの糸以外ではこのハリス食品以外は知らない。
ハリスチューインガムとかの、本物のチクルスを使ったガムではなくて
ビニール系の樹脂ガムだった。その原材料はポリビニルアルコールで、
それはチッソ水俣工場の主力製品だったように思う。別にガムに水銀が
入って居たというわけじゃないが、後で知って心の痛みを感じた。
ポリバケツも、LPレコードも、農業用ビニールシートもみんなゴメンなさい。 なんにでもコテコテ演説を始めるのも、一つの人生なの? ガスというのは記憶にないけど、さすがに少年画報初出時は知らんのでそう言われれば納得
マグマはドロドロなんで、ネバネバしたガムにしたのかと思ってた
モルはたぶん物質量のモルだと思うけどどうかな
アトムとかウランとかプラチナとか化学用語、物理学用語好きだし WikiPediaのマグマ大使の記述はなかなかしっかりしているな。
ところで、テレビ放送の第一話を、テレビの本放送中だったかな、
劇場で見た記憶があるのだよ。夏休みだったと思うが。
自分の家はまだ当然モノクロテレビだったが、
マグマ大使がカラーで見れた。
しかしそのような記述はWikiには無い。だれか詳しくしって
たら教えて欲しい。 昔、盆踊り大会の後なんかに公民館で壁にスクリーン垂らして映写機でテレビのアニメなんかを放映したよ。
風のフジ丸とかサイボーグ009とか観た記憶がある。
そんな類いじゃないかな? あんなー、エイトマン先に語ってからマグマ大使だろうがコラ 月光仮面とか、ナショナルキッドとか、アラーの使いとか、
少年ジェットとか、特撮版アトムとか、
1本の製作費はいくらだったんだろうかな。 アニメの鉄腕アトムも、作り始めの最初は、スポンサー予算を
月光仮面などと同様レベルにしないと、スポンサーが付かないと
想定しただろうと思う。 スーパーマンとかデック・トレーシーとかフェリックスとか
あちらのTVアニメの制作費は通常のドラマ(奥様は魔女とか)より高かったのかね
まあ、向こうが100対80なら、こちらは5対4とか、そんな感じなんだろうが 日本に提供されたあちらで使い古したテレビ番組は、
たしか30万から50万円位だったと思う。特にアメリカで
カラー放送が始まったのが先だったときには、
利用価値が落ちた白黒番組を日本などに安く流した
と思う。そもそも昭和28年のテレビ放送開始時、
アメリカは日本を共産圏封じ込めのモデル広告塔として
使い、アメリカの良い面だけを描いた優等生的な偽善に
みちたテレビ放送番組を国策として日本に安価に供給
することで、アメリカの国情に感心と親しみを持たせ、
アメリカ製品に対するあこがれを持たせてアメリカン
スタイルの生活を取り入れさせることで貿易等で製品
の販路を拡大することを狙ってダンピングかけてた。
テレビのアニメだって、向こうのアニメが盛んだった
昭和の30年代は、そういったキャラのついた繊維製品
などの日用品とか漫画本売っていましたからね。今は
さっぱり観ない。ディズニーものぐらいか。早撃ち
マックとか、どら猫大将とか、マイティマウスとか
今の人はしらんだろ。 マイティマウス大好きだったんだけどな(ちょっとエロくて)
海外のDVDでも一話分位しか残ってないみたいだ アニメのマグマ大使ってあったんだな
見たことないけど アニメのマグマ大使って、そんなのテレビ放映したのかい? OVA オリジナル・ビデオ・アニメ。
ゴアの声だけ実写と一緒の大平透さん。 そらそうだわな。まるで戦前の憲兵みたいで、
オイコラ、ゴア、また地球を侵略に来たな、
貴様のようなやつはこれだ、
ビシバシ、
思い知ったか、二度と来るな。
地球(アース)を守る憲兵、それがマグマ御一家。 そういや関根って年取ってから若い頃の江木俊夫に似て来たか?
江木さんは刷毛゛たというのに・・・・
マグマ大使〜 ピコピコ〜ピコピコ〜ピコピコ〜♪ 自分の作ったキャラを嫌いとかあるんだ
悪役は悪役なりに愛着あるだろうに
出版社やテレビ局の意向で思い通りにならなかったとかかな まちがえた すまん
ビッグXを嫌いと言ってたんや
手塚さんはむしろ悪役の方が好きやで 逆に真面目な奴が好かないと
リボンの騎士のフランツも気に入らなかったらしいし
ブッダも。 「僕のまんがから戦後民主主義というものを感じる人がいるとしたらね、
さっき言った職人的な打算ということでね。意識的に正義の味方みたいなものを
他の人をまねて描きだしたのがもとじゃないかと思う。」
「ぼくには、どうも徹底的に救われないニヒルな作品をかくくせがあって、この
「アラバスター」もそれにおちこんでしまったのです。ここに登場する人物はことごとくきらいです。
ことに、ロックやゲンは、およそぼくがいちばんにがてで、かきたくない人物なのです。」 それはアラバスターにおけるロックでしょう。
バンパイヤのロックは乗りに乗って描いてるのが判る。 ちなみに上が大人向けの本音で
下が子供向けのタテマエw
このように手塚先生は媒体に合わせて
矛盾した発言もたびたびしております
聞き手が一番聞きたい答えを察知して
そのように答えるという、一種の
知的サービス精神とでも申せましょうか >>108
>そうでもないよ
そうでもあるよ。
バンパイヤは三部作の一つと位置づけて始めた肝煎りのマンガ。
その主人公に、好きでもないキャラを据えるなんて考えにくい。 >>110
石上のなぜロックは悪役になったかでも読むといいよ 石上三登志のアレね、当然読んでるよ
「来るべき世界」も「ロック冒険記」も。
手塚マガジンも創刊〜廃刊号まで持ってるよ。
貴方の見解は「バンパイヤのロックはイヤイヤ描かれた」でイイのかな?
なぜ、そんな見解に達したのか、お考えをお聞かせ願えないだろうか。
オレはノリノリで描かれたという見解なんだが。 ご本人の意識ではイヤイヤでもいいものが描けることもあるし
ノリノリで描いても結果駄作だったりすることもあるんじゃないかな
イヤイヤノリノリとはちょっと違うけど、手塚はやたら描き直すじゃないですか
前後が見られる作品だと、直す前の方が面白かったりする場合もあるじゃん
(例:人間ども集まれ) >>112
巡回していないスレなので見落としていた。レスが遅れてすまない。
苦手で描きたくない人物というのは、つまり、作者自身が共感できず、どう行動するのか
作者にもよくわからないキャラクターということだと思う。
そういうキャラクターを描いた場合、そしてそのキャラクターが主要な登場人物である場合、
作品に何が起こるだろうか。上記から結論することは、作品がどん詰まりになるということだろう。
ロックというキャラクターは手塚の初期作品から登場した主役級キャラクターだったが、次第に
ニヒルな人物へと変質し、手塚作品におけるシャーロック・ホームズの換骨奪胎キャラクターは
三つ目がとおるの写楽に引き取られた。後者は手塚のお気に入りキャラクターになった。
バンパイヤでは手塚好みのシェイクスピア劇まで持ち出して、シャーロック・ホームズから
マクベスへと脱却を図ったが、マクベス自体が典型的なニヒリストとしてその生涯を終える
人物でもあり、ロックのニヒリストキャラはいよいよ完成してしまった。
奇子で手塚は実質的な主人公である次朗に敗戦直後の自分がニヒルになっていたと発言させているが、
奇子という作品は、次朗が自分をそういう人間にしてしまった時代と対決する物語であり、
次朗の人間性の回復の物語でもあった。それが作品に厚みを与えていた。
しかし、バンパイヤにおけるロックはニヒリストとして登場したのは同じでも、最後までニヒリストの
ままで、バンパイヤを利用してひと騒動起こしてやろうとか、大儲けしてやろうとか、
彼自身がそんなことをすることに何の意味も価値も感じていないような空虚なことを次々に
考え出すだけなのだ。それを手塚は、作品の終わりに人の姿をしたバンパイヤと表現した。
変身人間というモチーフは手塚にとっては意欲を掻き立てられる題材だったに違いない。
しかし、狂言回しに使ったのがロックだったことで、回を追うにつれて作品はひどく平板で
つまらないものになってしまった。なにやかやごちゃごちゃしたあげくにトッペイ一家が
故郷に帰っておしまいという拍子抜けするようなラストに読者はどんな感慨を受けただろうか?
仕切り直しを図った「ウェコ」編については、また別の考え方ができるが、これは生憎の打ち切り。 しっかりしたお考えがおありなんですね。
2ちゃんにありがちな一言居士だろうとタカをくくっていました。
お見それして、申し訳ありません。
手塚全集第一期の最終巻に「新宝島」のリリースを提示され、
先生は「それよりバンパイヤ完結編の描き下ろしではどうか」
と代案を出してるんですよ。
数多い未完作品の中で、いの一番に挙げたのが「バンパイヤ」。
それほどまでに思い入れがあったのでしょう。 >>102が紹介している、「悪役の方が好きやで 逆に真面目な奴が好かない」っていう手塚の
感覚とロックに対する嫌悪とを合わせて考えるとよくわかるんだが、要するに手塚は
ブレないキャラクターが苦手なんだよ。
手塚が創造した印象的な、魅力的な主人公たちの多くはブレる人たち。我王とか、BJもそうだ。
BJは大金を要求するくせに、どうかするとあっさりタダにしてやったりするでしょ。
別に相手が貧乏だからとか、博愛精神でそうしてるわけじゃなくて、なりゆきでなんとなく
気が変わっちゃう。
手塚作品に限らず、優れた創作にはブレる主人公たちがいる。ハムレットもラスコーリニコフも、
そして妻が狂い死にする前のマクベスもみんなブレまくりだった。状況になんの影響も
受けない奴なんてむしろそっちのほうが気持ちが悪い。
安倍晋三なんて、前に一度大恥かいて退場したのに、何一つ変わらず、頭の中同じなまま
再登場しやがった。美しい国なんて空っぽな言葉を並べて、下痢糞まみれになって引っ込んだくせに、
また同じことを言っていやがる。こいつにはロックのような外見の美しさすらないからもう最悪。
ブレないやつってのは、何も考えてない奴、考える頭が元々ない奴なんだよ。あるいは
死を前にしたマクベスのように、自らの意志で考えることを止めてしまった奴。
手塚にはロックをどうにかしてやりたい気持ちがずっとあったのじゃないかと思う。
ウェコ編のロックがどんな顛末を遂げることになる予定だったかは知る由もないが、
BJにおける「指」の「刻印」への書き換えも、六本指の削除にとどまらずロックの人格の
変化を伴うものになったし、ブッキラによろしくのロックは、それまでの作品のロックとは
明らかに別人になろうとしていた。 ロックは最初は正義の味方だったわけだから
そうとうブレてるけどね
坂上忍なんかより全然ブレまくってるw
安部はアホの小泉の後継者ってことでブレてないけどね
小泉同様、薄っぺらすぎてブレようがない
ハムエッグより薄っぺらいよあのオヤジ それはロックがブレてるんじゃなくて手塚がブレてるんだよ マグマ大使のソノシートにマグマ大使がロケットに変身する様子を
段階的に描いたのがあって、それを参考に一生懸命考えたけど、
手塚先生ってこういうのいい加減だよね。テキトーに描いてる。
あれじゃ絶対バランスの良い体型に変身できない。(笑)
その点、マクロスの変身とか凄い緻密だよね。実際おもちゃにできるんだから。 時代の問題じゃない、マクロスみたいなローテクとアース様の力を比較するバカめ。 マグマはロボットやのうてロケット人間やからね
いわゆるメカニックとはちゃいまんねんな
人智を超えた存在なんやで 美術大学のアニメ研の上映会で完全変形マグマ大使の短編アニメを観て感心したよ。
ただし、顔は実写ドラマ版。
「火の鳥2772」のオルガは、一種のロケット人間でしょう。 追伸 オルガという名は海野十三「地球要塞」のヒロインからかと。
「地球要塞」の主人公は、失神から目覚めて「レモン水をくれ」と言う。
この台詞は「メトロポリス」でレッド公も言っている。
海野十三は戦後すぐに亡くなるんだけど、手塚マンガに触れて、
「天才が現れた」と感激したらしい。相思相愛だね。 >>126
ロケット人間って、そういえばガロンに腹をぶんなぐられ内蔵が飛び出してたね?
子供心にショックだったね。手塚先生って話を面白くするため、けっこう残酷なの描くなあと思った。 >>25
集英社のコンパクトコミックスの3巻目ってなんで出なかったの?なんかモメたの? 海野十三は戦後手塚の赤本マンガを見て、天才が現われたと感じ、
奥さんに、そのうち自分のストーリーで手塚に画を描かせた作品をという
構想を語っていたというが、病が重くなり、奥さんが、励ますように
あなた手塚さんにあなたの小説をマンガにして貰うのじゃないのといったら、
「いや、もういいんだ」と言って、しばらくして亡くなったという。
もう自分が関わらなくても、立派に(SF)作品を作っていけるのだ
ということを悟ったのだろうか。 あと、蘭郁二郎という戦前の科学小説家の『植物人間』も気になる。
主人公の青年が出会った謎めいた美少女は、実は……。
という短編で、『ロストワールド』あやめともみじのルーツなのでは? 幼少期から手塚治虫がプロデビューするまでの期間に、
漫画、絵本、演劇、ダンス、映画、書籍(小説など)、落語、
ラジオドラマ、新聞記事、
などなどの、どのような作品に影響を受けているかは同じ時代に
生きていなかった今日の我々はあまりにも知らない。
また、手塚治虫よりも少し後の世代は、戦前にはあったが戦時中に国策で
抑圧や禁止されていた文芸作品を見聞きできなかったし、さらに戦後は
GHQの指令により戦前戦中には奨励されていのだが仇討ちものなどの
芝居や歌舞伎や武道ものの絵本や文学、映画作品、軍歌などに知識がない。
そのため、どうしても知識のギャップがある。なんといっても手塚治虫の
育った家庭はどちらかといえばハイクラスに属した。少年期から世界文学
全集を読み、200冊を越える漫画の単行本などが家にあり、宝怩フ演劇に
親しみ、家には電話や小型映写機もあり、などという家庭環境は恵まれて
いた。 そうそう、大林宣彦とか戦前裕福な家庭に育ったぼんぼん、
思い出話によく出てくるのがパテーの9.5ミリ映写機。
8ミリフィルムの前に9.5ミリ規格があったらしい。
いずれにせよ、そんなものが買える家庭だからね。
手塚治虫も手塚治虫になるべく生まれた。 だから劇画作家のような社会の底辺層、貧乏家庭の生活や人生をベースにした
劇画作品が突き付ける作品テーマには脅威を感じた。比較的恵まれた文化的な
ハイソな生活で兵役にも採られずに大学までいけた自分とか周りの級友とは
社会的環境が違い別世界のことだった。そういうのが大衆の支持や
左翼崩れの評論家の評価を得るとなれば、子供向きの御菓子のような甘い夢
物語だけを描いている自分はいずれ淘汰されて退場をせざるを得なくなるので
はないかと悩んで、方針転換を試みることになる。 アンタ「罪と罰」とか「ファウスト」とか読んでるか?
むしろ劇画なんて言葉が生まれる前に手塚さん描いてるんやが? >>135 じゃないけど、
永島慎二が手塚治虫を描いたまんがの中に、
さいとう・たかをと手塚の興味深いやりとりがある。
「先生が劇画と名乗るべきやった」
「いえ ぼくのはマンガです」 ユーモアの精神を棄てた劇画の方向には行きたくなかったのだろう。
それと戯画であることね。もしも劇画作品で、主人公がリスだとか
犬だとか猫だとか鼠だとか鳥だとか兎だとか馬だとかいった作品を
描くとすれば、相当に無理がありそうだし。 劇画版W3とかは恐ろしいもの見たさにちょっと観てみたい気もするけれども、
親しみを持って楽しく悲しく愉快にどきどきしながら少年少女が読むような
ものにはならんと思う。 リアルなボッコ隊長って普通にうさぎか…
つまらんw W3のラスト、三人は下等生物に転生させられる刑に服する。
中でひねくれ者のプッコが「人間にでもしてくれ」とうそぶく。
この辺り、新スタートレックにソックリなエピソードがある。
「ダークスター」って映画はアトム「ロボット爆弾」に似てるし、
「ライオンキング」以外に、色々盗用されてるね。 1998年の映画「アルマゲドン」は白黒アトムにそっくりなエピソードがある。
1995年の映画「スピーシーズ 種の起源」も、白黒アトムにあったエピソード
の翻案アイディア作品と言える。
さらに1990年小説1993年映画の「ジェラシックパーク」も、白黒鉄腕アトムに
人造細胞で作られた恐竜の動物園の恐竜が人間に反旗を翻して子供たちを
人質にしてというような話しだった。まだアトムの放送時には、遺伝子工学
などはなかった(DNAが遺伝情報を載せている素材であることは1953年に
ワトソンとクリックたちが提唱したが、それが定説として確立したのは1962
年のノーベル賞受賞より前のことで、ノーベル賞はアトムの放送直前だ。
他にもいろいろある。
どこかの放送局で、アトムの数あるエピソードとその後に作られたSF映画作品
とのアイディアや筋書きの類似性の比較検証番組でも作って見れば面白い。
もっともTV版アトムも多くの類型を古典的なSF小説から取り込んでいる。
鉄腕アトムはアメリカやイギリスをはじめとして自由主義圏ではあちこちで
放送されて高い視聴率をたたき出したので、それを少年時代に観て、影響
されていることは大いにありそうだろう。
) 「38度線上の怪物」な
俺はこっちのタイトルの方が好きで。 38度線というと、朝鮮戦争の記憶がナマナマしい時代には、
どうしても朝鮮半島の停戦ラインを思わせる。
そういう含みのあるタイトル。 ブルーレイ予約しました。
不要になるDVDを売りました。 ドイツSF「ローダン」…世界最大のシリーズ、翻訳版500巻
http://www.yomiuri.co.jp/culture/news/20150810-OYT8T50247.html
本当は500巻なんてもんじゃないのだが。
さて、このシリーズ全体をアニメ化しようと考えたアニメスタジオ
はなかったのだろうか?