空手三国志
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
あしたのジョーっぽい空手バカ一代という感じの一作目
どうなったかわからない二作目の「新空手三国志」
それでも大好き >>194
劉笑堂(華僑)
「芥川大人(ターレン)あなたはあの土方という青年をつかって
格闘技の世界をかきまわすことを計りそしてそれはほぼ成功した!!
さらに徹心館と同じく小なりといえどあの骨法一門の進出は
すでに旧勢力の日空協派連合が座視しておれぬところまできている
あなたのプロモーターとしての仕事はいよいよ繁盛!
いずれ海外から様々な強者を迎えるにあたっては
私も華僑の組織によってずいぶんお手伝いもできましょうが
あなたの目的ははたして金それだけですかな?」
芥川七郎
「…」
劉笑堂
「私のみるところあなたは格闘技を愛していない!
むしろ憎悪していらっしゃる!
もしかしたらあなたは格闘技の世界そのものが
血みどろの地獄に変わるのを望んでいるのではないのですか?
その理由はたとえばあなた自身の…」
芥川
「…この鉛の塊に変わった手首の体験ですかな!?」
劉笑堂
「むむっ」 芥川
「三十数年前大日本帝国の特務機関員として
中国大陸特有の拳法結社にもぐりこんだ私は
軍閥の走狗として命じられるままに人を殺した…
数えきれないほどの人間をだ!
幾人も幾人も殺した…この右手でね!
戦争が終わったと知らされた時私は自身の…
右手を切りおとした!
拳法はしょせん凶器にすぎない
相手を倒すためにのみ存在するのだ…と知ったからだ!」
劉笑堂
「…」
芥川
「たしかに私は拳法を憎悪している!この身体にしみついて離れない拳法をね!」
劉笑堂
「そ それじゃやはりっ」
芥川
「そうとも拳法の必要とされた時代は終わった!!
凶器としての拳法など時代は必要としていないっ
私が描いている図面とは守りにのみ徹した現在の諸流派が
果てしなく潰しあう空手戦争なのだ!!
そしてすでに導火線に火はついた!!
骨法のケンカ師土方俊郎が火をつけたっ!!
あとは爆破(ハナビ)を待つばかり!!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています