どのような事件報道でも、概ね事件に至るまでの容疑者の社会状況における立場やその動機を解明することを目的としたアプローチが行われる。今回もその例に漏れることはない。そこでは大きく分けると、三つの語り方で小林薫容疑者は物語化されてきた。それが以下である。

物語1・不幸な生い立ちによる犯行
物語2・ロリコンによる犯行
物語3・新しいタイプの変質者による犯行