NHKは「神田伯山のこれがわが社の黒歴史」の第3弾を8月9日22:50,NHK総合で放映すると発表した。テーマは,ブラザー工業の「ソフトベンダーTAKERU」だ。

「神田伯山のこれがわが社の黒歴史」は,調子に乗って大コケしたあの商品や,思わぬ落とし穴にハマった巨大プロジェクトなど,よそさまには話しづらい黒歴史(=苦労の歴史)を掘り起こすというコンセプトの番組だ。第1回は,世界で最も売れなかったというゲーム機「ピピンアットマーク」に迫った。

「ソフトベンダーTAKERU」は,1986年から1997年にかけて稼働した世界初のPCソフト自動販売機で,本体の指示に従ってタイトルを選択し,金額を支払うと,ゲームがフロッピーディスクに書き込まれるというものだった。7月19日には,ブラザー工業の公式サイトに「ソフトベンダーTAKERU」の特設ページがオープンしている(関連記事)。

 「ブラザー工業・早すぎた配信ビジネス」と題された番組では,1985年の通信自由化を背景に,電話回線を通じてゲームを全国に届けるシステムで流通革命を起こそうとした画期的なプロジェクトと,次々と降りかかる予想外の事態などが紹介されるとのこと。
現在では当たり前になったゲームのオンライン配信のパイオニアとも呼べる「ソフトベンダーTAKERU」。ベテランゲーマーの中には,「黒歴史」と断じられたことに抵抗を覚える人もいるかもしれないが,これまであまり扱われることがなかった,興味深いテーマであることは間違いないだろう。

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