僕は道を歩いていて、ときどきクスッと笑うことがある。
「ああ、自分は天下のテイケイマンなんだ」と思うと、嬉しさがこみ上げてくる。
初めてテイケイの門をくぐってから2年。
チームテイケイの隊員証を手にしたときのあの喜びがいまだに続いている。
「帝国警備保障・・・・・テイケイ」 ・・・
その言葉を聞くと、僕は自然と身が引き締まります。
テイケイマンとして先輩方に恥じない自分であろうか・・・・。
しかし、某隊長は僕に語りかけます。
「いいかい?伝統というのは隊員自身が作り上げていく物なのだよ」と。
僕は感動に打ち震えます。
「そして君は日本の警備業界の将来を担う人間なのだ。テイケイが何をしてくれるかを問うてはならない。
君が君自身が、現場やテイケイに対し何をなしうるかを問いたまえ」
僕は使命感に胸が熱くなり、武者震いを禁じえませんでした。
でもそれは将来日本の警備業界をになう最高のエリートである僕たちを鍛えるための
天の配剤なのでしょう。
テイケイの歴史を作りあげてきた先輩はじめ先達の深い知恵なのでしょう。
テイケイマンになることにより、僕たちは伝統を日々紡いでゆくのです。
嗚呼なんてすばらしきテイケイ哉。
日本の警備での知名度はNo.1。人気、実力すべてにおいて並びなき王者。
素晴らしい実績。余計な説明は一切いらない。
たまにガールズバーに行くと「テイケイマンです。」の一言で羨望の眼差しが。
黙ってスッと立ち片交の基本動作をやると黄色い歓声とともに憧憬の眼差しが。失神する子もいる。
合コンのたびに繰返される美人OLからの交際申し込み。
現場監督からの熱い熱いまなざし。
そして日本中の警備会社から洩れ聞こえる、圧倒的なテイケイパワーの威力。
テイケイへ入って本当によかった。
「ぼくは本当のエリート警備員なんだ」。