上の方で書き込みをしたメダルゲーム屋です。
よく行く店で、先週末に撤去されてました。
やはり店としても使いづらかったのだと思いますが、
打っててストレスが溜まるし、かといってクリアした時の爽快感に乏しい、
したがって中毒性は無きに等しい、というゲーム性にも問題があったように思います。

左ルートの「救済」というより「誘拐」と、
右ルートの「待機状態なのにV穴をスキップする現象」、
は打つ者の心を萎えさせるには十分でしたね。
後者について、私たちの会社でディスカッション
(他山の石とさせてもらっています)したところでは、
待機状態の玉の最前点をV穴の前縁が通過した瞬間に落下が始まりますが、
玉には穴に入る左向きだけでなく、奥方向へのベクトル成分も加わります。
台が寝ていると奥方向への速度が出やすいためV穴の後縁に弾かれうる・・・
わかる人にはわかると思いますが、
メダルの火山/氷山の1段目のup穴スキップと同じです。
左向きのスロープの傾斜を強くするか、回転体の角速度を落とすか、
そのあたりの配慮が必要だったのかもしれません。

名機の誉れ高い天龍の唯一の欠点である
ガーター(ボウリングになぞらえて)もそうなのですが、
「ハマりの後の久々の一球」「なけなしの金をはたいた渾身の一球」
「次で最後と決めた一球」がそういう運命を辿ったときに
打ち手がどういう感情を抱くかというところに思いが及んでいないんだろうね、
ということを同じ作り手として教訓とさせていただきました。
「次こそ」と思うか「二度とやるか」と思うか。
悔しさにも2種類あるということですね。

次作に期待します!