日本の原発事故の死者は、これまでゼロだ。
2名の死者が出た東海村事故は核燃料加工施設だが、それを入れても年間0.04人。
少なくとも「原発のリスクは自動車をはるかに上回る」とはいえない。
では「利便性」のほうはどうだろうか。
WHO(世界保健機関)の統計によれば、次の図のように原子力は世界のエネルギーの5.9%を供給している。
TWh(1兆ワット時)あたりの死者は、石炭火力の161人に対して原子力は0.04人である(ほとんどがチェルノブイリ事故の死者)。
石炭や石油の死者は、主として採掘事故によるものだ。
少なくとも人命を基準にするかぎり、原子力は石油火力はもちろん、バイオ燃料より安全なのだ。
だからオバマ大統領のいうように、原子力はクリーンなエネルギーである。
それが危険にみえるのは、マスコミが原発事故が珍しいので大きく報道するからにすぎない。
このようなバイアスは、メディアが多くの読者を引きつけるためには当然だ。
プロスペクト理論(アンチ在特会は無知だから知らんだろうが)の教えるように、人々は絶対値ではなく変化率に反応するからである。
しかしリスク評価に必要なのは絶対値である。
発癌性で考えても、タバコを1日1〜9本吸い続けることによる生涯のリスクは、3.4シーベルト。
原発作業員の被曝限度の14倍である。
あなたが原発を恐れるなら、まずタバコをやめたほうがいい。
ごくまれに大事故の起こる不確実性については、被害の最大値を最小化するMin-Max原理が使われることもあるが、これで考えても最大2人しか死んでいない日本の原子力は、バス事故で数十人が死ぬ自動車より安全だ。

頭がいい人のカキコだったのでコピペ