カナダプロ野球あっという間の解散

 今年、発足したばかりのカナディアン・ベースボール・リーグ(CBL)が
23日のオールスター戦で事実上、解散した。
同リーグにはロンドン・モナークス所属の根鈴雄次外野手(29=法大出)ら日本人選手も10人前後が参加。
同リーグ首脳部は、来季の再発足を目指しているが、
夢をもって臨んだ選手たちはリーグ解散に戸惑いを隠せなかった。
 ドタバタ劇にはふさわしい終幕だった。最初で最後の球宴。
1988年冬季五輪の開催地、カナダ西部のカルガリーにあるバーンズ球場には、
異例の5700人のファンが訪れた。東地区・西地区の熱戦は延長10回を終わり、5―5。
規定により本塁打競争で決着をつけることになり、
ブリティッシュコロンビア・ケローナのジャミー・ギャン外野手の一発で東地区が勝利した。
 試合後は公式戦の各賞などを発表、バーンズ球場は、さよならムードが漂った。
同リーグのマレット会長は「雨で20試合以上が中止になり、ファンが集まらなかったという誤算で、
存続が困難になった」と無念の表情を見せた。
3年間は継続すると宣言して発足したが1年ももたなかった。
 「来年、存続しても今とは形態が全く違うことになるだろう」とマレット会長。
8チームで行ったリーグ戦の見直しで再発足したい意向を示したが、状況は厳しい。