生物の寿命はDNAに書き込まれている。それによると人間の寿命は38年
Lifespan of Animals Is Written in Their DNA: For Humans It's Just 38 Years
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/12/dna38.php

遺伝子解析の結果哺乳類で最長寿はホッキョククジラで268年人間は40年なんて人生は短いのだろうか


研究の結果、世界で最も長寿な哺乳類と考えられているホッキョククジラの寿命は268年と推定された。これまでに確認されている最も長命だった個体と比べて57年長い。

絶滅種のケナガマンモスの寿命は約60年だった。現生種のアフリカゾウもほぼ同じ約65年だ。

ガラパゴス諸島のピンタ島に分布していた絶滅種ピンタゾウガメの寿命は推定120年。1971年に発見された最後の個体ロンサム・ジョージは、2012年に推定112歳で死亡した。

現生人類の絶滅した近縁種であるネアンデルタール人とデニソワ人の場合、最大寿命はたった37.8年だった。

一方、DNA分析による現生人類の「自然」寿命も38歳。この数字は、初期の現生人類に関する複数の人類学的な推定と一致している。医学や生活様式の進歩によって現代人の平均寿命はDNAに書き込まれた寿命よりはるかに延びたらしい。今回の研究の例外的存在と言えるだろう。

今後さらにさまざまな動物のゲノム解析が進めば、今回の手法で寿命を推定することができる。その情報は、絶滅が危ぶまれる種を救う大きな手掛かりになる。