https://news.yahoo.co.jp/pickup/6375773

西川氏に聞くと、「強い選手でないと競艇の八百長は成立しません」と話す。

「本命の1号艇で着外(4着以下)が続けば不自然なので3着に留まったり、
1号艇でない時に1号艇を潰して負けさせたりするテクニックが必要になる。
強くて人気がないと、飛んだ時(本命で4着以下に沈んだ時)にオッズが低いので儲からない。
不正をするなら、売り上げが大きくなる1日の後半〜終盤レースでやらないと、
オッズの変化が大きくなってすぐにバレるということもある」

ただ、自身ほど複雑な手口ではないものの、八百長に手を染める人間は他にもいると証言する。

「本にも書いたが、俺は証拠も持っています。
俺は、不正をしている別の選手の情報を共犯者に流し、そこでも利益を上げていました。
俺たちと不正の事実を共有していた選手もいれば、そうでない選手もいます。
でも、今後も他人のことを話すつもりはありません。
本当に自分の身を守れなくなった場合はその限りではないが、他人を売ることはできない。
俺の本を読んでもらって、不正をやってもいいことがないとわかってもらえば、それでいいです」

告白本で〈不正に稼いだ金額は、少なくとも5億円以上〉とした西川氏だが、競艇は八百長が成立しやすいとする。

「6艇のレースは3連単の組み合わせが120通り。
俺が着外になるとわかれば5艇なので半分の60通りになる。
競馬はフルゲートで18頭、競輪は9車、オートレースは8車。
1人の不正では、オートレースでも7車で210通りになるだけ。
競艇は最も不正が成立しやすい競技で、“一人八百長”でも利益が出る。
カネの流れの証拠をはっきり掴まれない限り、発覚もしない。
もちろん、競走会は異常投票(不自然なオッズ)をチェックしているので、
本気で調べればある程度は明らかにできると思いますが、あとは競走会の問題です」