>>431
私個人の見解だが、細野シリーズが当時画期的だったのは、以下の理由によると思われる。

1) ただ暗記するしかないと思われる公式や解法パターンについて、なぜそうなるのかの説明が非常に理解しやすい形でされている。

2) 使うべき公式・解法パターンをどういう場合に使うのかの説明が理由付きで書かれている。

3) 当時、「チャート式」「鉄則」「解法のテクニック」「解法の手びき」「黒大数」など網羅型参考書が主流であった時代に、単元・トピック・テーマのみを取り扱うという方式を採用していた。
誤解のないように言うが、単元・トピック・テーマ別に数学の問題を取り扱うという方式は「大学への数学」(東京出版)がすでに行っていた。しかし、大数は敷居が高く、難関大学志望者しか手にすることがないのが実情であった。
そこで、一般レベルの受験生が手にする単元・トピック・テーマ別の数学参考書として細野シリーズの意義があった。

4) 細野氏独自のテクニック・説明方法・アプローチ方法が素晴らしいかった(今現在の参考書にはほとんど取り入れられているが)

まあ、こんなところか