昨日貼ったp. 375 の引用も、
伊藤先生は全訳作業を絶対視していたわけではなかったということを引用している。
---------------(以下引用)----------------------
本題へもどって、第1文が訳しにくいことはR君の言うとおりだ。だんだん、問題が難しくなってきたから、これからはそういう場所もふえてくると思うけど、どうしても訳せなかったら予習の時は訳さなくてもいい。
意味不明の日本語をノートに書くのは勉強じゃない。そういう日本語を書いていると、何が正しい日本語なのか分からなくなって、かえって有害だからね。
(中略)
英語を訳すことと読むことのちがいを、これだけ教えてきたんだから、もう大丈夫だろう。
---------------(引用終了)----------------------
全訳を指示した『ビジュアル』でさえ、書物の後半にこんなことを書いている。
他の英文解釈に関する伊藤著作には全訳の指示はない。
英文解釈書で駿台文庫から出していたのは『ビジュアル』だけで、他は「問題集」である。
駿台はこのスレにも出てきた高橋義昭氏をはじめ、沢山の“文法訳読方式”の講師陣がいた。
賢い人なら多少の忖度を働かせたはずだ。