まず、私は老け顔
大学生の頃、すでに30オーバーに間違われることが多々あった
大学の途中でキャンパスが違う場所に変更になって、そのタイミングで移動先のキャンパス近くに住む親戚が仕事でしばらく家を空けるから留守番がてら住んでいいよと言われてその親戚の持ち家に引っ越した
引っ越した翌日、スーツの男女が訪ねて来て、
「やまだななえ(仮名)さんですね?」
と聞かれたんだけど、寝起きなのと難聴気味なのとで
私の名前「さなだかなで(仮名)」に聞こえたので「はい」って返事してしまった。どちらかというと「はい…?」に近かったと思うけど
そしたら自己紹介ののち「動産執行で債権の回収を開始します。何月何日、何時何分、なんとかかんとか(覚えてない)、失礼しまーす」と室内にいきなり上がり込む
とにかく寝起き+難聴気味(回転性眩暈持ち)、何が何やら。女の人に宥められて座らされて、引っ越したばかりなので荷物がほとんど段ボールだから、箱を次々ひっくり返されて、私は泣き出してしまった
結果、なんと隣と間違えたらしいんだけど、隣っていうのがまた複雑で、1つの土地を3分割に分筆してあって、前衛後衛みたいに家が建ってて、うちが1番前面
はたから見たら三軒とも別の家に見えるし、後で確認したところ、正式には1-2a,1-2b,1-2cみたいな住所なんだそうだ
普通はこんなの絶対に間違いがあったらいけないんだろうけど、私も私で最初に下手に返事しちゃったもんだから間違えたまま進行
まだ19で何もわからないのにいきなり難しい単語と怖い雰囲気が飛び交ってちびるかと思ったし、多分この先もこんな体験ないだろうと思う
下着類の段ボールひっくり返されて、中から愛用の深履き綿100%のおばあちゃん用みたいなパソツ見られたのもつらかった