テレビもそうだけど、名作映画だってそうそう観る機会はなかった。だから、「シェーンのラストは相撃ち」なんて、ビデオで見直せば一目瞭然のことが大発見(しかも東大の蓮實重彦ゼミの)になったりした。
手に入るのは映画評とシナリオばかりで、映画の勉強したい人は「ドライヤーの『吸血鬼』はどんなに凄いのだろう」とか、「ロジェ・バディムの『血と薔薇』を何としても観たい」(どちらも吸血鬼映画なのは偶然だ)と、上映情報を鵜の目鷹の目探したわけよ。
そこに出てきたぴあとかシティロードとかの情報誌がどんなに有り難かったか。なんせ首都圏で上映されてる映画はロードショーから公民館や大使館の自主上映まで全部わかるようになったんだからね。