研究医の話

研究医は大きく分けて二つあって、臨床研究医と基礎研究医

臨床研究は実際の患者さんをみながら薬の量や手術の手法を研究したりするので、研究者とお医者さん半々ぐらい
基礎研究は細胞とか遺伝子とかをいじるいわゆる科学者みたいなことをする
基礎研究の先生は何年も患者さんみてなくて、もう聴診の仕方もわからないとか言ってる人がいる
医師免許は持ってるけど、他の理系の研究者と変わらない感じかも

基礎研究やる人はかなり少なくて、基礎研究始めるタイミングでお医者さんを辞める人が多い
臨床研究はもちろんそれ専門でやる人もいるんだろうけど、一般的なお医者さんは博士課程でやることが多い
なので、臨床研究医は結局お医者さんが学位のために片手間で研究の真似事をしてるって言われちゃったりする
そもそも博士号って研究者に与えられるべきなのに、医学界では臨床医の箔付のために乱発されてるところがあるから、研究者の称号としては弱いのかも
けど、博士号がないと大学の教官になれないし、医局によっては入局者全員博士号取らされるところがあるから仕方がない
有名だと思うけど、博士課程の院生の給料はめちゃくちゃ低い(年200万くらいかな?)ので、研究だけ朝から晩までやってたんじゃ生活できない
結婚して子供がいたら尚更
なので院生とは言いつつも週2、3日は一般の病院でお医者さんをして生活費を稼ぐ必要がある
博士は4年間だけど実際に研究をするのは1-2年だけで、あとは学費は払ってるのに全く研究せず、ずっと一般病院で働いてることとかもある
だから日本の臨床研究はクオリティが低くて信用ならないとか外国から言われたりするらしい

基礎研究は初期研修終わった直後から入る人が多い
学生時代に所属してた研究室の大学院に入って研究者としてのキャリアをスタートする
もちろん臨床をやってから行く人もいるんだろうけど、教授とかを目指すなら、できるだけ若くてクオリティの高い論文を数多く出すことが大事なのでビハインドになる
長年基礎研究だけに没頭するとお医者さんができなくなるので、バイトなどは基本むり
大学からの高くない給料で一生やってくことになる
研究にロマン感じないと大変だね