東京理科大学 経営は理系だ!

今年の入学者のうち理系出身の学生はビジネス・エコノミクス学科が78%、経営学科が42%でした。
他大学に比べ理系出身者が多いですが、理系の受験生だけに門戸を開いているわけでは決してありません。
理工系の大学である本学が経営学部を持つ役割の一つに、理系的な観点から企業経営に切り込むことがあると考えています。
だからこそ理工学をベースとして経営学や経済学を学ぶ必要があるのです。
BE学科はデータサイエンスを扱う理系的な学科なので入試で数学を必須にしていますし、数学を課さない入試で入学した文系学生に対しても数学教育に力を入れるのはそのためです。

欧米では経営や経済の研究は完全に理系のスタイルで行われるようになっています。
研究を論文にまとめて国際的なジャーナルに発表するという形です。ノーベル経済学賞の受賞者のうち半数以上が学部または大学院で理工学教育を受けていることからもそのことが分かります。
日本では経営や経済は文系という位置づけで、正直なところ世界から非常に遅れていると言わざるを得ません。

経営学では日本企業を研究することも多く、そうしたローカルな事象を扱う分野では国際的な評価を得るのが難しい面はありますが、
ごく一部の大学を除いて理論的に論文を書いて欧米の大学と国際論文誌で勝負できる段階には至っていません。

だからこそ理工系の大学で経営学の教育研究を行う必要があると考えているのです。
文理融合の教育研究には難しい部分も多いですが、ビジネス・エコノミクス学科を新設することで理系の研究スタイルが広がり、学部全体にプラスに作用することを期待しています。
学生には広く浅く学ぶだけでなく、何か一つ武器になるような専門分野を身に付けて卒業してもらいたいと考えています。


明治とは志がぜんぜん違うな。さすがや。