0001名無しなのに合格
2019/04/01(月) 01:59:33.26ID:hejN1Th2数学に関しては、一般的な中学校3年分の内容を中1の1年間で終えてしまう。灘の数学のレベルの高さを象徴する名物授業がある。
中2から高2を対象にした「オリガミクス入門?作図可能性を巡って」である。週5日制の灘において、土曜日に開講される特別講座
「土曜講座」の人気授業だ。ギリシャ3大作図不可能問題の1つでもある「角の三等分問題」にも挑むという。
2017年6月に実施された授業を見学した。120席ある「大講義室」に中2から高2の生徒約100人が集まった。各自折り紙を持参している。
「9時になりました。授業を始めます。この講座は私が一方的に授業する講座ではありません。課題が1から7まであります。
1は必ずやってもらって、あとは好きな課題に取り組んでもらいます。へー、おもろいな、ふーんという感じで折り紙を折って数学をしてください」
河内一樹教諭が足早に説明を始める。
「10時過ぎになったら課題を簡単に解説します。中2・中3の生徒には、後半知らないことがいっぱいあるかもしれませんが、
まあ、気にしないで楽しくやってください。グループを組んでやってくれたら結構です。ワイワイ、ガヤガヤやってください」
河内教諭の授業ではグループワークを行うこともあり、その経験のある生徒は友達と相談しながらの数学には慣れている。
「コンパスと定規の作図は中学の数学でやっていると思うんですけれども、折り紙にもそのような、最低これだけは守ってください
という公理みたいなものがあります。それが課題1です。折り紙で許される作図の種類というのをまず確かめてください」
早速こんな会話が聞こえてくる。「これ、自明すぎへん?」「手順1から3は省略してもいいでしょ」
さすがは灘の生徒たち。頭の中で仮想折り紙を折るだけで、手順に書かれた意味合いが理解できてしまうのだろう。
「でも、課題1をやるためにはやったほうがいいかも……」3人掛けの机で、こんな感じで話し合いながら課題を進める。
https://toyokeizai.net/articles/-/176899