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96年入試とは丁度旧課程(数学T、基礎解析、代数幾何、微分積分、確率統計)最後の年だな。
97年入試から「ゆとり教育」として導入された新課程(数学T、数学A、数学U、数学B、数学V、数学C)の
入試が始まった(97年だけは救済措置として旧課程問題も選択できた)。
因みに97年はセンター数学で旧課程問題の難易度が新課程のものより高く、平均点が大きく違ったが、
センター試験の責任者が自分たちのミスを棚に上げて「社会に出たらこのくらいの理不尽はいくらでもある。」と言って
点数調整をせずに多くの浪人生の人生を狂わせた年でもある。

また新課程の数学は難しい単元は後の方に追いやられるというとんでもないやっつけ仕事だったため
予備校教師からは非難轟々、予備校独自ルールとして旧課程の自然な順序で教える
(例えば2次方程式(旧数学T、新数学A)→高次方程式(旧数学T、新数学B)と一連の流れで教えた)
などの対処を行った。
空間ベクトルと行列の1次変換がごっそりなくなる、2年生で文系でも履修していた基礎解析に
含まれていた積分を使った求積問題が3年で理系のみが履修する数学Vに押しやられるなど、
酷いゆとりっぷりを見せたこの新課程は教育界の黒歴史である。