ついでに。

結局ね、
勝てそうな会社、勝てそうな上司、勝てそうなグループ…
そういったものは目の前にあるものだから、大抵の人間は大きく間違えないんだよ。

でも長期的というか人生的に選択肢を広げたり安定を図りたいなら、
もう少し抽象度を上げた思考が大切になってきて、
時勢的に勝てる「道」を選ぶのが手っ取り早いんだよね。

会社も上司も同僚も所詮は人間の小さな意思に支配されている。
でも時勢的な『勝ち馬』とは人間の意思よりもっと大きな「流れ」なんだよ。

これから先はどう考えても個人が強くなり個人が弱くなる。
つまり2極化が進むんだよ。いわゆる格差って言いたいとこだけど、格差ってのは結果論でしかない。
プロセスに目を向ければ見えてくる。

何度も例に出して恐縮だが、
どうして成金たちは子供を青学にいかせるのか。
一代で成功した人間たちから見て「利」を感じるものがあるからだ。

一般層からそういった層に食い込む最短距離は、
戦うことではなくて、まずは懐に飛び込むこと。
そして飛び込むには彼ら彼女らにとって有用な人間になること。
そうすれば最終的には能力の高い下層上がりが勝利する。かなりの確率で。

それが現実的で現代的な「個人クーデター」の合理的な経路。

ちょっと大げさな言い方したけど、
俺の経験上、大きく間違えてることはないよ。自信を持って言えるし、息子にも時が来たら同じように説明する。
理解するかしないかは息子次第だし、押し付けるつもりはないけど、
時勢を見ることだけは伝えたいな。