24日正午頃、山形市小白川町の山形大小白川キャンパスで、「人が倒れている」と同大職員から119番があった。
 倒れていたのは同大4年生の男子学生とみられ、意識不明の状態で市内の病院に搬送されたが、死亡が確認された。
 山形署によると、飛び降り自殺とみられる。
 同大関係者によると、同キャンパスでは4日にも、学生が校舎から飛び降りて死亡しており、今月だけで2件目となる。
 相次ぐ学生の自殺に大学の対応が求められている。

 今回亡くなったのは、同大人文社会科学部の20歳代の学生とみられる。同署によると、校舎の窓から飛び降りたという。
 現場付近にはパトカーが止まり、警察官によって立ち入り禁止のテープが貼られ、物々しい雰囲気に包まれた。
 同大は同学部の午後の講義を全て休講にした。
 同大関係者によると、20日前の今月4日にも同キャンパスで、理学部の学生が飛び降り自殺したという。
 同大では2015年11月、米沢市にある工学部の4年生の男子学生が市内の公園で首をつって自殺。
 遺族が、同大の男性助教による「アカデミック・ハラスメント(立場を利用した嫌がらせ)があった」などとして、大学と助教を相手取り、
損害賠償を求める訴訟を山形地裁に起こし、係争中だ。

 また、14年10月にも人文学部(当時)の男子学生が山形市の大学寮で自殺しており、同大関係者によると、今回の事案を含め、
ここ3年で少なくとも学生4人が自殺しているという。
 同大広報室は取材に対し、4日と24日の事案について「事故としか申し上げられない」としている。
 同室によると、学内には「学生相談室」など5か所の相談窓口が設置されているが、「自殺防止に特化した取り組みはない」という。

読売2017年10月25日 15時12分
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171025-OYT1T50037.html