いくらで社員になるかが漠然としてるとなかなか議論にならないね

安い社員だったらフリーの方が文字通り自由に仕事できるし割りも良く感じる
悪くない額の社員だったら健康保険で安く人間ドッグが受けられたり家族の年金を一部会社が持ってくれたりするので実質出入は上がる

上でも言ってる人いたけど、フリーがサラリーマンと同じ収入を得たかったら、不安定な分サラリーマンの最低1.3倍の額を稼いでおく必要があると言われている
ボーナス出る会社だと圧倒的な差も出るし

あとフリーだと20、30代の仕事量と質を40、50、60代でも維持出来るかという問題もあるっつーかこれがデカイ
家族が増えるのはめでたいことだが子どもが独立するまでは金はもちろんかかるし、自分の健康問題や親の老化とかの不確定要素がどんどん増えて「量」を増やすというのは現実的でなくなる
あと勿論大きなローン組めないから最終的には県営住宅のようなところしか住めなくなる

で、仕事の質を上げないと対処できなくなるんだが、自分の絵や芝居が古くなってしまって20年後30年後のそれらやデジタル環境に付いていけなくなる可能性や、そもそも手描きアニメが残ってるのかという問題にも直面することになる
だから最低でも5年後の変化に対応するという意識を持たないと、いざ問題が顕在化したときに即詰んでしまうことになるんだが「よく分からない先にある面倒なことに対応しなくては」というのが実はすごいストレスなんだよな

まあ良い額で社員になっても潰れることがあるので油断はできないんだが
アニメーターは目の前の仕事に集中するスキゾ的な傾向があるから「転職する度にステップアップ」みたいな世渡りの上手さとは無縁な人が多い気がする