関東と東京のレベルについては差がない。というより差があったとしても初めから関東4、東京1、関東+東京1と決めたうえでのセンバツ選考であり比較する試合が違う。(そもそも関東大会は選抜の予選という位置づけではないし、11月30日までの試合を参考として選考するのでレベルは関係ない)

先ず東京の参加校は260校でその他の関東は群馬58、山梨36、栃木27、茨木90,埼玉137、神奈川176とばらつきがあり同等レベルにそろえるのは難しいのが枠を分けた理由の一つ。東京は予選を終えて本大会に参加できるのは64校だがこれでも群馬山梨栃木より多いので優先的に1枠は確定させている。
残りの1枠の選考理由については試合内容、チーム力、打率&防御率、地域性(取り組み含む)といわれるが選抜の補欠校には東京のベスト4まで入ることを考えると単純に関東ベスト8と東京ベスト4は同程度と考えられているのが前提。しかし比較をする東京は準優勝校(神宮枠が取れればベスト4も入るがあくまでも東京は東京、関東は関東で選出する)のみであることを考えると、関東ベスト8の4校のうちの1校vs東京準優勝校で6枠目を競う構図となる。関東4+東京1の5校で1枠を選考する構図ではない。
数字で比較する場合は参加校数によって試合数が違うため県大会や予選は含まず、関東大会の2試合と東京都の準決と決勝の2試合を比較することになる。(県大会は予選などでのコールドもあり比較対象にしにくい)
関東大会の得失点差
相模 9-4 1-4 =10-8 +2
桐一 3-2  0-5 =3-7  -4
健大 8-2  4-11 =12-13 -1
白鷗 9-1  0-9 =9-10  -1
以上から関東ベスト8内では相模が有利と考えられる。東京の準決勝、決勝は
二松 6-1  3-4 =9-5 +4
となるため数字上でも二松が上となる。得点はほぼ同数だが失点(防御率)には差があり、安打数も大きな違いはないため数字での比較は二松が有利となる。
対戦相手のレベルが、といわれるが東京は昨年からベスト16までシードとなるためまぐれ(くじ運)でベスト4まで進出するのは不可能。

地域性という観点で議論する場合、参加校が無い県と言われがちで神奈川、群馬、山梨が対象となり必ずしも神奈川とは言えず根拠が乏しい。
東京と神奈川は首都圏なので地域性はあまり加味されない傾向にある。

試合内容として対象となる2試合については内容が重視され試合巧者を選ぶ傾向にある。
相模は2戦目で終始リードされる展開で打撃がたんぱくと判断。二松は9回2アウトまでリードした展開となり試合巧者は二松。昨年は相模が同じ展開で選抜に選ばれている。

最後に選考委員の印象が決め手となるが、これは試合展開が印象として重視されており終始リードする試合を展開した二松が断然有利。これを踏まえて数字で判断という声もあるが上記の数字はもちろん、どちらの試合内容も甲乙つけがたい場合に判断材料とするもので単純に打率や防御率だけで優劣は付けない。(これをレベルが違うといっているのだろう)
補足で東京2枠はここ数年ないことと、二年連続で最終枠で相模を選出しにくいことは高野連も理解している(前例がない)。いままでの東京の対象校が選びにくい戦績だったこともある。また新チームとなっているため戦力については前年を参考することはない。枠数の問題を提起する方もいるがそれは今回の選考には何ら影響されることはない。問題があるなら選考とは別で議論される話。これらはあくまでも理由付け程度で、選考理由として公表されない。