「サイン盗み」を抗議した監督が悪者に、崩れる高校野球への幻想
小林信也:作家・スポーツライター


いみじくも、習志野の監督は、抗議に現れた星稜の監督に対して、

「星稜もやっているでしょう」と言い返したという。その言葉に、高校球界にはびこる勝利至上主義の弊害、
ルール破りも当然だとする根深い実態が露呈している。

 モリカケ問題をはじめ数々の事案で不正が明らかになりながら、なぜ政権がのうのうとその座に居座り続けるのか不思議でならないが、
高校野球の実態や裏表を見れば、日本中がそういう本音と建前に牛耳られ、「やった者勝ち」の論理がまかり通っているのだとわかる。哀しくて、やりきれない。

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