『またまたあ。そこまで奥手にならなくてもいいんだってば!! てか、別府がそこは男
見せないと。かなみは後ろ向きな性格なんだから、ちゃんと引っ張ってあげないと』
「そこで俺に振るなよな!! 言われなくてもある程度は考えてるって。ていうか、今度
はお前らが邪魔しに来るんじゃねーだろな」
『邪魔だなんてとんでもない。大人しく見守るだけだってば。ねー』
 周りからは同意の声と笑い声が響き渡る。どうやら、どう転ぼうが別府との仲が静かに
進展していくことだけはありえないんだなと、私は絶望のため息を漏らすのだった。


終わりです。