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カレイドスコープによれば、風木の2冊目のクロッキー(1971.5.31 〜)には
19世紀末フランスの建築物や生活道具等のスケッチが描かれているという
ネットがなく、洋書も入手困難だったこの時代、
増山さんの豊富な知識、蔵書、映画のパンフレットは大いに役立ったと思われるし
また、萩尾さんの感性や絵の抒情性、高い技術から学ぶところも多かっただろう。
風木はある意味、増山・萩尾さんの力を借りて、偏愛する少年同士の性愛を
時流に乗って芸術的に描こうとした実験作、努力作と言えるのかもしれない