マニアたちは、二人を訪ねて作品観、世相観 を話しこんでいくようになる。

そしていつか この下宿は、大泉サロンと呼ばれ、ささやななえ・山田ミネコ・山岸涼子・伊東愛子・
坂田靖子・花郁悠紀子・城章子・佐藤史生・たらさわみち
といった漫画家、そして、漫画マニアたちのたまり場となっていった。

「あそこは汚なくって男ぱくって、女性が住んでるとは
思えなかったよ。でも、漫画についての討論は迫力あったなあ。
萩尾さんは、 その討論で得たものを必死で作品に反映させようとしていた。
、竹宮さんは、わりとマイペースで描いてたよ......』
当時、サロンに通ったファンはこんなふうに語っている。